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研究者のはしっこ ohtaraki2.exblog.jp

身の周りの自然を守ることに対して、研究者は何ができるか。自問自答を繰り返す毎日。


by 草原好きオバちゃん

ボーリング調査観察会

おととい通りかかったボーリング調査作業地。
今日は、正式に説明していただけるということだったので
参加してきました。

まずは秋吉台科学博物館の学芸員さんから、秋吉台と
調査の意義についての説明。

現地に移動して、過去の調査との関係や、作業方法などの
話などを聞きました。
ざっくり言えば、向かい側の山から出ている、浅い海あるいは
地表にでていた証拠を示す構造物が、こちらの山では
どの位置にでてくるのかを調べているそうです。
ボーリング調査観察会_e0295994_16323676.jpg
実際に掘っている業者さんにもお話がきけました。
石灰岩が掘りにくいわけではなさそうですが、
この場所ならではのご苦労もあるようです (^^;;
ボーリング調査観察会_e0295994_16410007.jpg
ボーリングコアって、大学の研究室とかに保管されているものは
みたことありますが、こんな堀りたてのものは初めて見ます!
やっぱ石灰岩ってキレイかも (^^)
ボーリング調査観察会_e0295994_16434501.jpg
コアは当然室内に持ち帰ってじっくり調べるわけですが、
こうやってたたいて、手応えとか音なんかでも岩の状況が
推測できるそうです。職人技ですね〜
でも確かに、コアそれぞれに音は違っていました!
ボーリング調査観察会_e0295994_16454556.jpg
今回は特別に、コアを包んでいるビニールを剥いで
手に持ってもいいという許可をいただいているそうです。
私もさわらせていただきました。

こういう時、一番気をつけなきゃいけないのが
コアの左右を逆にしないこと。
歴史がさかさまになってしまいますね。
実はお隣の方が私に回してくれるとき、さかさまに
渡してくれそうになって焦りました(笑)
ボーリング調査観察会_e0295994_16455348.jpg
こういうボーリング調査は40年ほど前に2回、
そして今回と同じ方が2年ほど前に1回されているそうですが、
その40年前のコアも博物館の保管場所で見せていただきました。
ボーリング調査観察会_e0295994_16502509.jpg
学芸員さんは、こういった資料を保管・保存することが
博物館の大事な役割のひとつなんだと何度も説明して
おられましたが、今回はまさにそれを実感しました。

自分が整理をお手伝いしている植物標本では、それほどの
気持ちを感じることはあまりないんですが(スミマセン・・・)
石とか化石って、過去をみせるチカラが強いのかもしれません。

短い時間での観察会でしたが、なかなか楽しい時間でした。


by ohtaraki2 | 2014-01-25 16:58 | お勉強 | Comments(0)