人気ブログランキング | 話題のタグを見る

研究者のはしっこ ohtaraki2.exblog.jp

身の周りの自然を守ることに対して、研究者は何ができるか。自問自答を繰り返す毎日。


by 草原好きオバちゃん

旧育成牧場の牧草地の経過

旧育成牧場の牧草地は、場所によっていろいろな状態。

旧育成牧場の牧草地の経過_e0295994_10531243.jpg

この緑色はもしかしたら、牧草が播種されていたころの名残で
イタリアン・ライグラスなのかもしれない。

手前のきれいな薄緑色は、秋吉台高原牛で知られるギンチク牧場さんが
取得された草地。牛がしっかり食べて、キレイな状態が維持されています。


旧育成牧場の牧草地の経過_e0295994_10551296.jpg

ここは堆肥がたっぷり播かれたところ。
エゾノギシギシと、あとはハコベなどの畑地雑草。
イネ科はなにかな? 今度近くで見て来なくっちゃ。

手前の方はイノシシが掘り返しています。
植生調査プロットの杭は今のところまだ無事。。。


旧育成牧場の牧草地の経過_e0295994_10554768.jpg

そして、来春、大繁茂の予感があるのがエゾノギシギシ。
ここはとっても富栄養なので大きなエゾギシですが、
貧栄養と思われる元・牧草地でも、今は緑色が目立ちます。
そのほとんどがイタリアンではなく、エゾノギシギシ。

来年の初夏に、茶色の花茎が立ち、異様な景観を呈するのは
目に見えています。
きっと今年より話題に上るに違いありません。

たぶん、牧場放棄前に描いたシナリオの、最悪のパターンを
いく気がします。



by ohtaraki2 | 2015-12-13 10:59 | 調査 | Comments(0)