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研究者のはしっこ ohtaraki2.exblog.jp

身の周りの自然を守ることに対して、研究者は何ができるか。自問自答を繰り返す毎日。


by 草原好きオバちゃん

産地になった経緯を知りたい

いまのところ、秋吉台地域の赤土は
黄砂など空からの降下物でできているという予想で、
おかげでpHがとても低い、つまり
酸性の強い土壌になっています。

産地になった経緯を知りたい_e0295994_11092388.jpg



酸性の強い土は、ゴボウに限らず
作物、植物の多くの生長にはマイナスです。
特にゴボウは酸性に弱いんだとか。
(実際、石灰岩が母岩であるこの地域にも
畑には石灰を撒くようです。)

なのに秋吉台地域はなぜゴボウの産地になったか。
すでに、江戸時代の防長風土注進案では
この地域のゴボウの収穫量が多いことが見て取れます。

その辺りの経緯が知りたい。


【余談】
ゴボウがなぜ美味しいかが解明できたらいいなと
みなさんおっしゃいますが、
ここは研究対象として突っ込んではいけないところ。
(不確定要素てんこ盛りで、分野もまたがるから
よほどの予算と、マユツバな段階でも
それをホンモノに見せる開き直りが
なければできないでしょう。)

例えば、粘土質の土がゴボウに圧力をかけるという説明は
状況的には間違ってません。
その状況でゆっくり育って太くなるから
きめ細かく、柔らかなよい食感のものになるとか。

これは他の土壌での栽培データと比較した結果でしょうか。
細胞が小さく密になるそうですが、
どれくらい?
統計処理をしても他と差異があると言える?

そしてそこから美味しさに結びつくには、
柔らかくよい食感のものが美味しいと判断される
科学的な証明が必要です。

さてどこまでデータがあるんでしょう?

産地になった経緯を知りたい_e0295994_11092372.jpg



話はもどって、
もうひと世代前の組合長さんなら、
耕作に適さないという土地的特性の
ハンディキャップを乗り越えて
産地化していった経緯をご存知かな?

ヒアリングすればするほど
知りたいことは増えていきますね(^_^;)

by ohtaraki2 | 2015-12-20 10:51 | 調査 | Comments(0)