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研究者のはしっこ ohtaraki2.exblog.jp

身の周りの自然を守ることに対して、研究者は何ができるか。自問自答を繰り返す毎日。


by 草原好きオバちゃん

また、いいとこ取り

今年も山焼きの話題が出る季節になりました。

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この、夜の山焼き。「野火の祭典」。
火道切りの作業や山焼き当日に安全のための話を
聞いた人だけが火入れできることになっています。

6年前、娘と一緒に参加した時、
その安全講習のルールが始まったばかりでした。

そして、娘は小6だったので、火道切りを手伝い、
安全講習を受けたとしても、さすがに
火入れはしてもらえないと言われました。

私も、阿蘇の野焼きボランティアの講習
(向こうは1泊2日の講習会!)を受けたばかりで、
火の怖さを体験したばかりだったので
何も知らない小学生が30分ばかりの話を
聞いたところで、安全面での担保にはならないと思い、
主催者側の判断は妥当だなと思いました。

それが、今は小学4年生から火入れOKになっています。

たしかに、昼間の山焼きで周囲が燃えてしまうので
延焼の心配はありません。
目の前の草に火をつけるだけです。
でも、風向きなどによっては危険なこともあります。

この6年の間に、安全面での配慮が進んだとも思えません。
草丈も低くなってはいないし(火の燃料は少なくなってない)、
気温などは上がってむしろよく燃えるようになっています。

なぜ今は子どもの参加がOKになったのか。
しかも、火道切りのボランティアをした人だけが
火入れできるという暗黙の了解も無視して
火入れする人だけを募集しています。

もし参加者を増やすためだけの措置なのであれば、
事故につながらないことを祈るとともに、
火入れは簡単だと考える風潮が蔓延しないように願うばかりです。

あとは、きちんと火道切りからボランティアしている人から
ズルイと文句が出たらどうするのかな。



by ohtaraki2 | 2016-01-24 01:41 | ひとりごと | Comments(0)