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研究者のはしっこ ohtaraki2.exblog.jp

身の周りの自然を守ることに対して、研究者は何ができるか。自問自答を繰り返す毎日。


by 草原好きオバちゃん

樹木の実たち

草原の花は、草刈り跡に咲き戻ったのを除けば
もうそろそろ終りです。

 逆に7月の草刈り跡では、まだまだ花がみられます。
 リンドウ、サイヨウシャジン、ヤマジノギク、ウメバチソウ
 センブリなどなど

そして、よく見るといろんな実がみつかります。

まずこれはヤドリギ。
エノキに寄生してました。落葉樹の大木に寄生し、
秋から春の落葉時期の日光を利用するらしいので、
完全な寄生ではなく半寄生ですね〜。


樹木の実たち_e0295994_21031543.jpg

ナショナルジオグラフィックの記事によると、
ヤドリギの種子はビシンという物質に包まれていて、

『このビシンは野鳥の胃の中でも消化されず、糞とともに
 種が排泄されると、ビシンの粘着力によってヤドリギの種は、
 野鳥のお尻にまるでキンギョの糞のように付着することになる。
 お尻に種が付着するのだから、野鳥にとってはさぞ気持ちの
 悪いことだろう。木の枝にお尻をこすりつけて種を取ろうと
 するが、これこそヤドリギが狙っていたこと。樹木の枝に
 こすりつけられたヤドリギの種はビシンの粘着力で枝に留まり、
 半寄生の生活を始めるようになる。』

だそうです。
元記事は以下。



それから、これはアキグミ。
えぐくて苦いのかな? 堅かったので食べてみませんでした。
これも鳥散布種子。


樹木の実たち_e0295994_21061213.jpg

以前、河川でのアキグミの分布拡大を研究してた後輩が
糞だけでなく、鳥が吐き出す「ペレット」にも種が含まれていて
結構なスピードで分布が広がるという報告をしてたなあ。
なんとなく厄介者のイメージ。


これはよく庭木になってるピラカンサと呼ばれるもの。
実が橙色で、葉裏に綿毛があるので、おそらくタチバナモドキ。
中国原産。


樹木の実たち_e0295994_21124709.jpg

これは石灰石鉱山の採石場にもたくさん生えてた。
当然鳥散布だけど、石灰岩の間によく生えてる。
やせ地でもよく生育するらしい。


あとは、カキノキ、イヌビワなどが目立つ実を着けてる。
ノブドウの青色は個人的に好き。
樹木じゃないけど(笑)


樹木の実たち_e0295994_21143003.jpg



by ohtaraki2 | 2016-11-18 21:14 | ひとりごと | Comments(0)