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研究者のはしっこ ohtaraki2.exblog.jp

身の周りの自然を守ることに対して、研究者は何ができるか。自問自答を繰り返す毎日。


by 草原好きオバちゃん

ヒメヒゴタイ

この季節、植物の枯れた姿が目立ちますが、
その中でもスクッと背の高いヒメヒゴタイはよく目立ちます。
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頭花にはまだ、もっさり綿毛がついています。
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でもこんな風に残っているのは、たいてい種子がついていないか
種子の皮部分はあっても中身がスカスカのもの。
ヒメヒゴタイ_e0295994_14054300.jpg
ときどき大きめの種子がついているのもあって、
そういうのは単に散布されてないだけのようです。

種子はたくさん作るはずのキク科ですが、
四国の塩塚高原での例だと、ヒメヒゴタイの結実率は
44%程度だそうです。

それでも冠毛はしっかり作るんですね。
いま目にするヒメヒゴタイが、いつももっさり見えるのは
冠毛は作っても種子が実っていないせいなんでしょうね。


※ ヒメヒゴタイ(キク科トウヒレン属)
  環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU)、山口県の準絶滅危惧種


by ohtaraki2 | 2014-01-26 14:11 | 調査 | Comments(0)