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オキナグサの盗掘跡

11月半ばになってから2度目の草刈り管理がされた歩道で
悲しい物をみつけました。

オキナグサのあった場所に掘り返した跡。
もちろんオキナグサは見あたりません。
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オキナグサは春に花が咲きますが、花の後はロゼット
みたいな形で秋までを過ごします。丈は高くても
10cm程度で、周囲の草が高くなると隠れてしまいます。
(あまり周囲の草丈が高すぎると生育できません)

一昨年と去年は、遊歩道沿いの草刈りを7月に
変えてもらったため、9月に再生した周囲の草丈は
40cmくらいでした。植被率は40〜65%程度だったため
完全に陽を遮られることはなく、しかも適度に隠され、
盗掘にもあわずに無事に過ごしていました。

また、それ以前は10月頃に草刈り整備されていたのですが
丈の低いオキナグサは株全部が刈られることはありません。

もう草が再生することはありませんが、その頃は刈り草は
そのまま置かれていたので、オキナグサはその下になっていました。
また、10月頃まで伸びた草は丈が長く、ちょっとやそっとの
風では飛んでしまわないので、オキナグサはずっと刈り草の
下に隠されていました。

10月頃には地上部の生長はすでに止まり、栄養分は
地下に移動しているので、オキナグサが刈り草の下に
なっていたとしても、生存の危機にさらされるようなことは
ありません。
(ただ、10月までの生長期に他の草に被覆されるので
発芽・生長は悪かったです)

ところが今回、11月に刈られた草は、すでに7月に刈られて
再生したものなので丈が短く、風ですぐ散ってしまいます。
むき出しになったオキナグサの株はとても目立ち、
盗掘者にとっては好都合だったに違いありません。

盗掘跡は10mくらいの範囲の中に、6〜7個ありましたから
オキナグサ3個体以外にも、ムラサキセンブリやリンドウ
なんかが盗られたのだと思います。

プロジェクトからの提案どおりではない刈り方がされ、
思わぬ影響が出てしまいました。
来年は、最適な草刈り時期と草刈り場所が、草刈りの発注者と
作業者の両方にきちんと伝わるようにしていきたいと話しています。


by ohtaraki2 | 2014-12-23 14:27 | 調査 | Comments(0)