たたら製鉄のこと、いろいろ勘違いしてました。
知らなかったことも多いのに、思い込みで想像してたなあ。反省。
萩市の世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」。
その中でも気になっていた「大板山たたら製鉄遺跡」。
(旧福栄村の紫福地域。阿武火山群の黒ボク土の分布地としても気になる。。。)
別件で近くを通って、ちょっと無理して寄ってみた。
(寄った甲斐がありました!)
せっかくなのでとガイドさんに説明してもらいました。
(てか、ここは説明がないとわからない。絶対ガイドさん必要!!)
景観復元のイメージ画がみられたり、いま目の前にないものを
見せる工夫にテンション上がりました!
・ここは砂鉄を運んできて製鉄していただけの場所であること
・製鉄には原料である砂鉄が採れることよりも、製鉄の作業に適した空間であるか
が重要だったこと
① 中心部からは離れているが離れすぎていないこと
(物資の運搬、秘密保持のため、など)
② 燃料とする木がたくさんあり、それが使えること
(炭焼きができる、薪にできる、およびそれを可能にする森林の所有形態があること)
③ 水があること
④ 居住できること
鉄穴(かんな)流しのイメージが強かったので、てっきりここでも
砂鉄の採取から製鉄までを全部やっているのかと思ってました。
そうじゃなかった!!
砂鉄はかさばらないし、重いものであっても海運で運べば結構大丈夫らしい。
それよりも軽いけどかさばる炭や薪を保管する場所が必要であったそうで。
それらの木質資源を入手できる山も近くないといけない。
陸路の運搬はもっぱら馬だから、適度な山道で。
そう考えると、山口県内の低めの山並み、耕地がたくさんある土地柄は
結構よかったかも。
先日登った花尾山の長門市側のコースに「鈩コース」という名前がついていたけど
川も細いし、地質は花崗岩じゃないしと思っていた謎の答えがここにあった!
向こうも材料は島根から運んでたに違いない!
そしてやたら巨大な炭窯跡がたくさんあったのも、たたらのための燃料を得るためか!?
なにやら、たたら製鉄に関する興味ががぜんわいてきた。
今度は島根の出雲地方にでも行ってくるか。
http://tetsunomichi.gr.jp/history-and-tradition/tatara-outline/part-4/
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by ohtaraki2
| 2019-04-21 13:57
| お勉強
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